あふれる愛情が保育の質を高め続ける「こどもの王国保育園 東日本橋園」(後半)

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目次(前半)

  • 統括園長ちょびちゃんの経歴について
  • 園長ともちゃんの経歴について
  • 座右の銘について
  • 統括園長の役割について
  • 園長の役割について
  • ちょびちゃん・ともちゃんが感じるお互いの素敵なところ
  • 緊急事態宣言による対応について

前半の記事はこちら https://nihonbashi-journal.com/childkingdom.html/

目次(後半:本記事)

  • 東日本橋という街について
  • 園の保育者の特徴
  • 園に預ける保護者の特徴
  • 園としての強みについて
  • 王国に預けている親として感じる嬉しいこと
  • 今後、園をどのように運営して行きたいか
  • 園に興味を持って頂いている方へ
  • 在園中の園児と親御さんへのメッセージ

東日本橋という街について

日本橋新聞
「他の街と比べて、東日本橋の街の特徴や良さで、感じられることはありますか?」

ちょびちゃん
「地域の繋がりが素敵だなと思っていて、下町感とか、お祭りの規模が大きかったりとか、そういう繋がりを大事にしているところがいいなぁと思います。」

ともちゃん
「私は、ナンバーワンは、王国があるところ(笑)これが絶対外せないナンバーワンなんですけど、人が温かいところ、つながりやお祭りもそうだし、お散歩でもよく声を掛けて頂いて、うちの帽子って、結構特徴的で、「ぞうさんのデニムの帽子のところだ!」みたいな感じで、「あ~!いってらっしゃい~!」や、知らないおじいちゃんが「気をつけて行っておいでね」とか言ってくださったりして、すごく人が温かいな、人柄が良いな、と思います。」

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(ぞうさんがトレードマークの王国のデニムの帽子。王国のFacebookページより。)

「浜町公園は、あの都会の中で、セミが鳴いて、ミミズが出てきて、トンボが飛んでて、みたいな、公園が生活圏内にあるのは、本当に恵まれた環境だなと思います。」

「他にも、堀留公園とか、十思公園とかにも足を伸ばして子どもたちが行くんですけど、おたまじゃくしが泳いでたよ、とか、ちょこっとしたスポットに自然があるのはいいな、と思います。」

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(自然溢れる堀留公園)

「あとは、古いものと新しいものが混在した街だなといつも思っていて、古き良きみたいなもの、例えば神社や劇場、昔ながらのお花屋さん、お米屋さん、豆腐屋さんもあったり、一方で最近は新しいクリエイターの事務所ができていたり、いつもお世話になっているお花屋さんはおしゃれで新しい雰囲気があるし、そういうのが混在しているのも、とっても良いなと思っています。

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(神田祭に王国のみんなで参加した様子。王国のFacebookページより。)

日本橋新聞
「日本橋は、人の温かみやつながりがある、とおっしゃって頂く方はとても多いですよね」

園の保育者の特徴

日本橋新聞
「王国の東日本橋園で働かれている保育者のみなさんの特徴や良いところで、何か感じられていることはありますか?」

ちょびちゃん
「一つは、チームワークがすごく良いと思っていて、規模も小さいので、みんなで力を合わせてやっていこう、みたいな感じは強いと思います。」

「もう一つは、園を良くすることはもちろんなんですが、保育業界を良くするにはこうしたらいいんじゃない?みたいに、社会に目を向けてくれている人がいることだと思っています。個人的には、社会まで目を向けられる保育士さんは少ない印象なので、そういう意味では、とても素敵なことだな、と、最近感じています。」

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(入国進級お祝い会のYouTubeにご出演頂いた保育者の皆様。王国のFacebookページより。)

日本橋新聞
「それってすごく嬉しいことですね。でも、それってなんでなんですかね?」

ともちゃん
「それはですよ!やっぱり、ちょびちゃん、もんもんの理念の共有だったり、それが押し付けじゃなくて、自分たちなりに解釈して、ここで力を発揮したいと思わせられる、二人の人柄だったりがあると思います。」

「あとは、やりたくない保育をしているから、そっちに気持ちが全部持っていかれる、みたいな保育士って結構多いと思っていて、心が疲弊した、みたいな。」

「でも、私達は、やりたい保育がここでできるから、そこで疲弊しないんですよね。自分の魂というか、生きている自分の心にも、良いことを、人のためだったり、子どもたちのためだったり、っていうのが、自分のためにもなっているから、体力は使うんですけど、げっそりしない。」

「だから、社会を良くしたい、という発想が、ちょびちゃんの影響も受けて、みんなそういう力を持てるように感じています。」

日本橋新聞
「ちょびちゃんの影響力すごいですね。」

ちょびちゃん
「そうやって思ってくれていることを知れて、嬉しかったです!」

日本橋新聞
「ともちゃん観点で、東日本橋園の保育者の特徴や良さで他にも感じられることはありますか?」

ともちゃん
「今までに申し上げた様に、一人ひとりの個性があるというところですね。そこをまだ、出し切れていないな、と感じているので、もっと自由にやって、出して行こうよ、というのをこれからやっていきたいなと思っています。」

日本橋新聞
「まだ出し切っていないな、と感じる職員もいるんですか?」

ともちゃん
「うーん、そうですね。工作が得意だったり、作曲が得意というスタッフがいたりして…もっともっとみんなが力を発揮していける園にしたいなと思っています。」

日本橋新聞
「みんな出し切れたらすごい保育園になりそうで、楽しみです(笑)」

園に預ける保護者の特徴

日本橋新聞
「園で働く保育者ではなく、保護者のみなさんの特徴などはありますか?」

ちょびちゃん
一つは、子どもをすごく大切にされていらっしゃる方。もうひとつは、保育園の理念を理解してくださっている方 ということです。」

「うちは役所を通さず、直接契約なので、園の説明会を実施して、園の理念に共感して預けたいと思ってくださる方が申し込みをしてくださるようになっているので、保護者の方も園の理念を理解してご入園していただいているんです。」

「他の園だと、こういう風にならないこともあって、例えば、どろんこしますよとなっても、どろんこしたい人と、したくない人が入ったりとなると、園としてやりたい保育がなかなか実現できない様なことが起こります。」

「もちろん、それぞれの家庭での方針はあるので、全部が一緒というわけではないんですけど、基本的な方向性としては、同じ様な想いだったり、園の考え方を理解してくださっているのは、大変、素敵でありがたいことだなと思っています。」

日本橋新聞
「僕も、志望動機のところに、園の教育方針への共感は、すごく書いた記憶があります。」
「ともちゃんは、ちょびちゃん観点以外で、感じられることはありますか?」

ともちゃん
「保護者のみなさんのチームワークがすごく良いなと感じています。運動会すごかったですよね(笑)あとは、保護者の方も、結構多彩な方が多いなと思っていて、何かしら企画したりするのも、すごいクオリティで、退園するお友達にプレゼントするのだったりも、知らないところでやりとりをいっぱいされてて、あのスピード感と、クオリティの高さがすごいから、多彩な人が多いな、と感じています。」

園としての強みについて

日本橋新聞
「これまで、園としての良さをいろいろお話頂きましたが、他の園と比べて、ここだけは負けない、というポイントはどこになるんでしょう?」

ちょびちゃん
「上手く言葉にするのが難しいんですけど、「保育の質」と「それを良くして行こうという想い」ですね。「良い保育園にして行こうという想いの強さ」 みたいなイメージです。」

日本橋新聞
「確かに、想いの強さと、質の良さは、これまでの話だけでなく、実際に預けていて感じる部分が多いです。」
「ともちゃんはどのように考えられていますか?」

ともちゃん
「それは、絶大にあるのは、子どもへの愛だな、と思います。なんか、これだけ言うと薄っぺらいんですけど、一人ひとりに付き合って見ていくって、愛がないとできないんですね。やっぱり「早くしなさい、みんなと一緒じゃないと、私達が困るんだから」じゃなくて、子ども一人ひとりに寄り添える、そこには絶対的な愛があるっていうのは、絶対負けないな、と思います。」

日本橋新聞
「「愛」と「想いの強さ」が前提にあって、ちょびちゃんがおっしゃる「保育の質」に繋がっている様に感じます。」

王国に預けている親として感じる嬉しいこと

日本橋新聞
「毎日、hugnoteというスマホアプリに、園での子どもの様子をアップして頂いているのは、親としてはとても有り難く思っているんですが、アップにあたり、工夫されていることなどあるんですか?」

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(hugnoteの活動報告の一例)

ともちゃん
「毎日、子どもたちがどうやって過ごしていたか、というのを記載することはもちろんなんですけど、そこに、子どもたち同士だったり、保育者と子どもで、その場面にあたったときに、どんな気持ちが動いたか、というのを書くし、そこに、「ここが育ちますね」だったり、「こんな風に思って、こんな関わりをしました」みたいな教育的配慮、も踏まえて記載しています。」

「いろんな視点から、あったことだけをダダダと書くのではなくて、心の動き、教育にはこう思った、こう思ったから私達は見守る方を選んでこの結果こうなった、とか、ずっと見守っていたけどこういう気持ちがあってこういう風にしたらこうなった、みたいな、「保育での化学反応」を保護者にも伝わる様に書けるといいね、って思って、書いています。」

日本橋新聞
「いつも読んでいて楽しいな、と思っていたんですけど、そういう工夫が散りばめられていたんですね!」
「こういうのも研修でされているんですか?」

ともちゃん
「研修でもしているし、研修で一回伝えたからわかったよね、という感じではなくて、ちょっとしたキッカケだったり、あとは、「良くするミーティング」を月2回しているんですけど、そこで大事なことを共有したり、わかちあったりして、学びあったりして、そういうミーティングを開いたりとか。」

「あとは、各チームのリーダーになる人が集まってミーティングをしたりとか、ちょっとした研修挟んだりとか、日々のLINEだったりとか、ちょっと廊下であったときにこんな風だったよね、とか、いろんな話合いで、こういう観点が散りばめられている気がします。」

日本橋新聞
「一回研修して終わり!という感じではなく、日常で高めあえる文化があるのは、すごく良いですね。」
「あと、王国だと、一番早いと朝7時から、夜は最大20時まで預けることができて、働く親としては長時間預けることができて、とても助かるのですが、一方で、これだけ長く預けられない保育園も多いと思います。運営にあたり、工夫されていることはあるんですか?」

ちょびちゃん
「やっぱり、補助金の恩恵が大きいですね。ただ、難しいと思うのは、長時間預かることで、保護者の方は助かるという側面と、逆に、小さいころからすごい長い時間、保育園にいるということが果たして良いことなんだろうか、という葛藤みたいなものがあったりしますので難しいです。」

日本橋新聞
「なるほど。ただ、親としては、仕事との両立は本当に苦労する部分なので、少しでも長い間預けることができるのは、本当に有り難いです。」

ちょびちゃん
「中央区は、特に、がっつりフルで働かれている親御さんが多い傾向があるので、長時間預けられる形にするのがあっている様に思っています。」

日本橋新聞
「あと、親御さんの誕生日のときに、保育者からのメッセージや、子どもからのお絵かきのプレゼントを頂けたりして、とても嬉しい瞬間なんですが、こういう取り組みは、どうやって生まれているんですか?」

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(筆者の誕生日に娘の担任の保育士さんからもらったメッセージカード)

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(メッセージカードの裏面は、1歳の娘からの愛のこもったお絵かき)

ともちゃん
「東日本橋園は、西池袋園で大事にしてきたことを、そのまま受け継いで、やらせてもらっている感じです。」

「例えば、お誕生日の当日に祝うとか、幼稚園とかでスタンダードなのは、今日ではなく、「今月のお誕生会」という感じで、今月の誕生日の子が前に並んでおめでとう、という感じなんです。」

「ただ、誕生日当日に祝ってあげることで、一人ひとりを大事にする気持ちが、出ているのかな、って。産んでくださって、ここまで育てて頂いたお父さんお母さんにも、感謝したい 、っていう気持ちがあります。」

日本橋新聞
「そういうところで、西池袋園と東日本橋園の2つの園を運営されている相乗効果があったりするんですね。西池袋園では、そういう文化はどうやって生まれたんですか?」

ちょびちゃん
「お誕生日は、やっぱり私自身が、子どもは当日祝ってあげたいな、と思うのと、月初に誕生日なのに月末に誕生日会するのは、少し違うかなというのと、あとは、人数が少ないので、できるよね、ということでやっています。あとは、私の友達のところで、保護者の方の誕生日を祝っているところがあって、これまで保護者の誕生日を意識したことがなくて、「いいじゃん!」って思って、これは保育園作ったら絶対やろうって思っていました。」

ちょびちゃん
「実は、先生たちにも祝っていて、これまで働いてから、自分の誕生日も含め、まぁ仕事だし、という感じで、祝ったり祝われることって基本的にしてこなかったんですけど、先生たちがいてくださってくれることへの感謝とか、人として尊重していきたい 、という想いを持っています。」

ともちゃん
「私、こないだ、りくちゃん(東日本橋園の保育士さん)の誕生日で、一人で踊りました(笑)」

日本橋新聞
「それもチームワークの良さだったり、園としての一体感の秘訣だったりしそうですね。」

今後、園をどのように運営して行きたいか

日本橋新聞
「今後、東日本橋園をどのような園にしていきたい、みたいな想いって何かありますか?」

ともちゃん
「いろんな気持ちがあるんですけど、今、この状況なので、すごく思うのは、どんな状況になっても、今、置かれたこの状況を楽しめる大人になって欲しいな、って強く想うんですね。」

「それには、「なりなさい!」って言ってもならなくて、まず、私達大人が、こうなる。この状況だからそう思うんですけど、どんなことにおいても、子どもたちが育って欲しいと思う姿に、保育者だったり、お父さんお母さんも巻き込んで、大人みんながそういう姿を持って、子どもたちを育てて行く。口だけで言うんじゃなくて、生き方で子どもたちを導いて行ける保育園でありたいな、って想います。」

日本橋新聞
「本当に素敵ですね。子どもって大人が思う以上に大人のことを見ていると思うので、口だけでなく、背中を見せて導いてあげたいというのは、一人の親としてすごく感じています。」

園に興味を持っている方へ

日本橋新聞
「この記事を読んで、園に入園させたいと興味を持つ人もいらっしゃるかも知れませんが、その方たちに向けて、何かメッセージなどありますでしょうか?」

ちょびちゃん
「そうですね、まずは、説明会に来て頂けると嬉しいなと思っています。これからの時代には、こういうのが大事というのを熱くお伝えしているので、ぜひ入園説明会に来て欲しいと思うのと、あとは、地域の人たちにも貢献できたらという想いでイベントをいくつかやっているので、そういうイベントにもご参加頂けると嬉しいと思っています。」
(編集部注:新型コロナの状況もあり、次回の説明会は、新型コロナが落ち着いたら開催予定で、おそらく夏か秋頃予定しており、詳細はホームページに更新されるとのこと http://childkingdom.ed.jp/

ともちゃん
「私も同じなんですけど、まずは、説明会に来て欲しいなと思っているのと、ちょびちゃん、もんもんのお話を聞くと、うちの園がいいなっていうだけじゃなくて、本当にいろいろ勇気が湧いたりとか、前向きな気持ちになったりとか、子どもと接する時の気持ち一つも、結構変わるくらい温かい気持ちになれるので、ぜひ一度、いらしてください、と思っています。」

「あとは、公園とかでもお会いできるので、私達の園はぞうさんマークの帽子をかぶっているので、もし会えたら、声掛けて頂けると嬉しいです。そうやって地域のつながりもできていくとも思っているので、会ったら、一緒に遊べると嬉しいです。」

在園中の園児と親御さんへのメッセージ

日本橋新聞
「最後に、在園中の園児や親御様に向けて、伝えたいメッセージなどありますでしょうか?」

ちょびちゃん
「子どもたちには、「早く会いたいよ」というのと、「元気に保育園に来て一緒に遊ぼうね」というのをお伝えしたいなと思っています。保護者の皆様には、「ご協力本当にありがとうございます」、というのと、こういう状況下なので、預けてとは言えないものの、流石に長くなってきたので、「大丈夫かな」という心配な気持ちを思っています。」

「あと、こないだ職員で田植えに行ってきたんですよね。すごく良い天気で、ここに子どもたちを本当に連れてきたかったというのを思っていて、また、来年になっちゃうと思うけど、みんなで、どろんこになりながら、田植えを楽しみしているよ、というのと、保護者の方にも、待ってるよ、というのを思っています。」

ともちゃん
「保護者の方と子どもたちには、本当にもう「会いたい」というのと、心配している気持ちがすごくあるので、「お元気ですか」「大丈夫ですか」というのは伝えたいです。」

「この中で、私自身は前向きに、どんな状況でも、今ある中で咲きたい、状況を楽しめる人でありたいと思えるんですけど、周りの人にみんなもそうなれ、とは言えなくて、強くあっていてくれてもいいし、苦しくて泣いちゃってもいいし、なんでもいいから、本当に、みんなでまた会える日を楽しみにしてようね、っていう気持ちです。」

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こどもの王国保育園 東日本橋園

〒103 – 0004 東京都中央区東日本橋1ー3ー13
アクセス:都営新宿線馬喰横山駅・浜町駅より徒歩3分、都営浅草線東日本橋駅より徒歩3分、JR馬喰町駅より徒歩7分
開演時間:7:00~20:00
TEL:03-3865-0059(9時~18時)
対象年齢:0〜5歳
http://childkingdom.ed.jp/
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