【貨幣博物館】休憩場所にはもったいない!子どもも経済が学べるとても優れた観光名所

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今年は10年に一度の厳冬で、外に出るのも億劫に感じる今日この頃ですが、日本橋の観光名所と思えるところをご紹介します。

日本銀行の前にある「貨幣博物館」です。なぜこんな場所にあるかといえば、もちろん日本銀行が運営しているからです。私が前に行ったのは、2013年だったので、来館したのは実に10年ぶりです。当時は日本橋三越にて家族で食事をすることがメインで、貨幣博物館で常設展を見ることは予定に入っていませんでした。では、なぜ入ることになったのか?それは、みんな何となく疲れていて、休憩所として入ってみようとなったから。食事をしてちょっとお腹いっぱいだったし、喫茶店に入ればお金もかかるし、貨幣博物館なら無料だから、などという理由でした。(日本銀行のみなさま、すみません!)

そして、10年近く経った今。改めて日本橋のことをライターとして紹介するにあたり、貨幣博物館をしっかり見ようと決め、行ってみることにしました。

貨幣博物館の正面玄関
貨幣博物館の前は日本銀行本店
これも日本銀行。別の角度から見ると、ニューヨークのウォール街のような感じがしないでもない。

博物館の中に入ると、まず、手荷物検査を受けなければなりません。空港と同じ金属探知機とエックス線検査があります。なぜかは分かりませんが、恐らく、重要な資料、国の重要な貨幣が保管されているからだと思います。また、館内、特に展示物は撮影禁止です。

撮影できるのはここまで。中は一切撮影禁止です。

さて。貨幣博物館とはどんなところなのか?簡単に言えば、「お金の歴史について学べる博物館」です。運営は日本銀行なので、日本銀行の役割についても詳しく説明されています。何といっても私たちが使っているお札は「日本銀行券」ですから。

古代は7世紀から現在まで、貨幣の移り変わりについて展示されています。現在とは大分違いますが、金属のお金の始まりが7世紀ごろと言われており、10世紀半ば以降は、銭貨は発行されなくなり、江戸時代まで中国のお金(渡来銭)を使っていました。徳川家康が1601年に大きさ、重さ、品位(金銀の含有率)を統一した金貨、銀貨を発行しました。これが本格的な貨幣経済の始まりとされています。

館内には和同開珎、寛永通宝、など、ここでしか見られない硬貨があります。銭さし1貫文(銭1000枚分)の重さを体験できるコーナーも。他にはドルやユーロなど、海外の紙幣、コインも展示されています。また偽造防止のための仕組みも知ることができます。日本の贋札防止技術は高いことで有名ですが、本当に技術の素晴らしさを感じることができます。

現在は、世界のあちこちで物価高で、普段の買い物でも値上がりを実感することが多いですが、インフレとはどういうものかを子供でも分かるように説明してくれています。この機会にお金や経済を学んでみてはいかがでしょうか?貨幣博物館はお金の歴史や、私たちが普段の生活でお金について疑問に感じていること、大切なことが学べます。やはり、単なる東京観光のついで、疲れたときの休憩所としての使い方ではもったいないです。

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貨幣博物館
〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町1-3-1(日本銀行分館内)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29~1/4)*詳しくはホームページ内の開館日カレンダーをご覧ください。
開館時間 9:30~16:00
HP:https://www.imes.boj.or.jp/cm/
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