コロナ禍での行動規制がほぼなくなり、ウィズコロナに向けて動き出したかの様に感じる今日この頃ですが、暑くもなく、かといって真冬ほど寒くない今、旅行するには最適です。
そんな旅行シーズンたけなわということで、日本橋のツアーを手がける旅行会社、TABINA(タビーナ)株式会社の代表取締役社長、島田由布子(しまだゆうこ)さんに、会社のこと、会社を立ち上げようと思ったきっかけ、おススメのツアー、日本橋の歩き方などをお聞きしました。
きっかけは渋沢栄一!?
2021年2月~12月までNHKで放送されていた大河ドラマ『青天を衝け』は、「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の生涯を描いたものですが、その放送開始1カ月後の2021年3月に、「渋沢栄一街歩き&クルーズ」としてスタートしました。これは現在もTABINAさんのメインツアーのひとつであり、日本橋には渋沢栄一が創業した企業、旧邸宅跡地である日証館があったりで、日本の近代の始まりを感じさせるものが多数あります。
島田さんが一貫しておっしゃっていたことは、「歴史の表に現れない本音の、おもしろい部分を感じてもらえるツアーを提供していきたい」ということ。
気軽に参加できるツアーを目指して
では、渋沢栄一や日本史に詳しくないとダメなのか?というと、絶対にそんなことはなくて、
「日本橋って結構いいな。と思えるきっかけになるような、本当にちょっとお店を見て味見をして、詳しいお友達と一緒に歩くような、アットホームな感じのものを主にやっていきたいなと思います。」(島田さん)
私もTABINAさんの日本橋街歩きツアーに参加したことがありますが、本当に気軽に参加でき、ちょっとしたお散歩に行くような感覚、後日また行ってみようかな、日本橋は楽しいところなんだと感じることができるツアーです。東京都以外の地域から観光目的で来る人、特に日本のど真ん中である日本橋を効率よく歩くには、ただ漫然と歩いているより、ガイド付きツアーで歩いてみることをお勧めします。
きっと今まで知らなかった日本橋を発見するかもしれません。
比較的安価な価格設定
ツアーの価格に関して。一例を挙げると、「歩いて乗って知る渋沢栄一~渋沢ゆかりの地散策と日本橋発着クルーズ(お土産付)」で3,500円〜です。
しかもクルーズとお土産が付いてくるという、言ってみれば「一粒で三度おいしい」思いができるツアー内容となっています。値段以上の思い出作りができると言っても過言ではありません。
今後どのようなツアーづくりをしていくか
島田さんは
「日本橋の街歩きっていうのは核にしていきたいなと思っていて、その他に渋沢栄一ゆかりの地を巡る、 2023年から大河ドラマ『どうする家康』が始まるので、家康と佃島の漁師たちの秘密を探るツアー、あと赤穂浪士。赤穂浪士も色んな見方、考え方があって、例えば吉良のお殿様が斬りつけられたのは、意地悪が原因ではなく、それは話のタテマエととる方も沢山います。『本当にそうなのかな?』と調べてみるとわかってくることも沢山あって、そういう探究心みたいな気持ちも皆さんと一緒に育めるツアーにしていきたいです。」
とのことで、散歩してみたくなる日本橋、歴史では定説として知られていることでも、その真相はどうなのかを思わせるような歴史探求ツアーを作っていきたい、さらに、日本橋の企業の社長さんに会いに行くとか、大人の社会科見学をやっていきたいと、今後のビジョンを語っていただきました。
取材を終えて
日本橋新聞なので、日本橋観光に携わっている旅行会社にお話をお聞きしなければ!ということで、TABINA株式会社の代表取締役社長・島田由布子さんにインタビューを事前にお願いしました。
私は2021年3月頃、日本橋のお花見ツアーに参加しました。それがTABINAさんとの出会いです。天気が良くて、暖かく、まさにお花見日和だったことを今でも鮮明に覚えています。
今も収束していませんが、コロナ禍ということもあり、なかなか遠出もしないまま時は流れ、2022年10月29日(土)、TABINAさん主催のツアー「歩いて乗って知る渋沢栄一~渋沢ゆかりの地散策と日本橋発着クルーズ」に参加した後、お話をお伺いしました。
とても気さくで、優しくて、話がしやすい方です。日本橋、仕事に対する熱い思いが伝わり、有意義な時間となりました。
島田さん、同行していただいた日本橋新聞編集長・古井さん、どうもありがとうございました。
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