この頃”エシカル”、”SDGs”という言葉をよく耳にしますよね。
早速おさらいしましょう。
エシカル(Ethycal)とは、法的な縛りではなく多くの人が考える「社会的な模範」を意味します。具体的には、オーガニック製品の購入やエコバックの利用など、環境に関する配慮に取り組むこともエシカルに含まれます。
そしてSDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題などの課題を2030年までに解決を目指す計画・目標のことです。
今回、「100年先の子ども達に誇れる社会を実現する」を理念に、東日本橋でエシカルクラフト(地域環境や人々の安心安全に配慮された商品やそれに取り組むメーカーやブランド)を取り扱うChou Chou(シュシュ)を取材してきました。
ーーお店のコンセプト「消費すること自体が良いことに繋がる世の中を目指す」というのは、とても素敵だと思います。このように考えるキッカケは何でしょうか?
SDGsの作る責任、使う責任がきっかけでした。作る側にも廃棄物を出さない、環境に良いものを作るなどの責任がありますが、買う側にも持続可能な社会に配慮したものを買う責任があるなと。使うことによって良い循環が生まれる商品やサービスが社会に広まることが大事だと考えています。
ーー髪飾りのように「ちょうどよくそこにあるもの」が、『Chou Chou(シュシュ)』という店名の由来だそうですね。
日本では、まだまだエシカルの認知度は低いです。そんなエシカルを知らない方でも、気軽に入ったお店で、ちょうどよく手に取った商品が人や環境にやさしく、エシカルについて知り、触れ、考えるきっかけになり、日常生活に取り入れることができればと思います。
またChou Chouはフランス語で「お気に入り」の意味もあります。生活のすべてをエシカルに切り替えるには少しハードルが高いかもしれませんが、それぞれの商品に溢れる作り手の想いやストーリーに触れて、お気に入りを見つける喜びにつながれば嬉しいです。
ーー店内には食品から化粧品まで様々な商品が並びますが、どのように選択されているのでしょうか?
Chou Chouでは、4つのテーマ「ピープル(人)」「ローカル(地域)」「ソーシャル(社会)」「エンヴァイロメンタル(環境)」に貢献する目的で、そのテーマに沿ったブランド、商品を厳選しています。
更にそれぞれのブランド、商品には大切なストーリー、背景があります。エシカルクラフトの取り扱いを通して、作り手から直接聞いた熱い想いとストーリーを東京日本橋から東京・日本・世界へ発信できるのが、私達の魅力のひとつだと考えています。そしてそれが、100年先の子ども達に誇れる社会の実現に貢献すると考えています。
ーー特に人気がある商品は何でしょうか?
「MONOEARTH(モノアース)」のフレグランスシリーズ、アロマディフューザー、ファブリックミストとハンドクリームは特に人気です。
香水と同じ製法で作られた奥深い香りは、まるで高級ホテルのような空間を演出します。原料はすべてトレーサビリティ(追跡可能)。ブランドコンセプト「地球上でただ一つ必要なもの」にあるように、本当に必要な素材だけを使ったChou Chouを代表するエシカルブランドです。
その他には宮城県石巻の食の専門家10社がタッグを組んで作った「石巻金華」の本格茶漬けがあります。大きな切り身はインパクト大、素材の特徴を熟知した専門家が手がけるお茶漬けの味わいをお楽しみいただけます。ご自宅用だけでなく、贈り物としても人気の商品です。
ーーお店を見渡すと東北震災復興に関わる商品が多いようですが、取り扱う背景や経緯があるのでしょうか?
弊社代表が宮城県出身で、身近な方々が被災した経験から、東京にいながらでも地元を応援したい・貢献したいという思いが強く、オープン当初から東北商品を数多く取り扱っています。エシカルや持続可能な社会の実現、東日本大震災からの復興など様々な想いのこもった商品を中心に取り扱っています。
ーーChou Chouには近くで働かれている方、お住まいの方、お客様は老若男女多岐に渡るそうですが、なぜ日本橋に店舗を設けられたのでしょうか?
コロナになる前の話になりますが、弊社代表が出店準備のために色々な場所を歩いた時、日本橋の街の雰囲気、人の良さなどに触れ、Chou Chouの発信したい想いを感じ取ってくれる人がいると感じたことが大きいです。
ーー今後挑戦されたいことは何でしょうか?
現在は、オンラインショップに力を入れています。より多くの方に、気軽にChou Chouに触れていただける、そして作り手の方の想いやストーリーをお届けできたら幸せです。ぜひ、お店やオンラインショップを覗いていただけたらと思います。
最後に
取材に対応頂いた店長の出田さんは商品知識が豊富で、お話しがお上手。商品、作り手のストーリーや背景はどれも興味深く、発見が多くありました。今回ご紹介できませんでしたが、障がい者の方々の就業支援をする会社が作るプロテインや、デザインをばらばらにしペアで揃える必要がないデンマークのおしゃれな靴下「SOLOSOCKS」など、気軽に、ちょうどよく日常で使えるエシカルなものがたくさんありました。是非お店に行って、実際に見て、聞いて、知って頂きたいです。
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Chou Chou(シュシュ)
東京都中央区日本橋久松町13-5 ACE日本橋ビル7F
地下鉄馬喰横山駅・東日本橋駅・JR馬喰町駅より徒歩1分
営業時間:火~金:11:00-18:00(水曜のみ~20:00) 土日祝:13:00-18:00 定休日:月曜
インスタ:https://www.instagram.com/chouchou.tokyo/
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