あなたにとって日本橋アートアクアリウム美術館にはどんな思い出がありますか・・・?
日本橋新聞編集部はオープン当初に来館し、とても幻想的で非日常を感じられ、日本橋のオススメの観光スポットの一つとしてとても注目していました。
そして、この厳しいコロナ禍においても、年間40万人近くの来場者があり、文化庁開催の「日本博」では、日本の美意識を国内外へ発信する現代アートとして認可・支援を受けており、しっかりと評価されている施設でした。
そんな過去最大規模で、かつ、常設展示されていた日本橋アートアクアリウム美術館が、2021年9月26日に多くの人に惜しまれて閉館しました。
そこで、閉館に際し、アートアクアリウムアーティスト木村英智さんより、日本橋新聞読者の皆様に向けてコメントを頂戴したので掲載したいと思います。
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アートアクアリウムは、2011年よりずっと日本橋の街で開催してきました。
江戸の時代に花開いた金魚を題材として、日本文化を織り交ぜたアートアクアリウムは、日本橋の街に育まれたと言っても過言ではありません。
その日本橋の地で初の通年通したプロジェクトである、アートアクアリウム美術館を開業できたことは、奇跡のような出来事でした。
それも、東京オリンピックを迎える年であり、そしてアートアクアリウムが日本橋に来て10周年の節目の年でもありました。
実は今まで色々なところから常設展のお話しを受けていましたが、毎年の日本橋での開催を止めることが考えられずに、断っていましたが、その日本橋で実現できるとは、感無量でした。
しかしながら、コロナウィルスによりオリンピックも延期になり無観客となりました。インバウンドも0になってしまい、そもそもの使命を全うすることができずに、その幕を下ろすことになりました。
当初の予定より早い閉館となりましたが、美術館として通年通した施設の初めての場所が、愛する日本橋の街であったことはアートアクアリウムのこれからの歴史においても重要なことであります。
これからもこの日本橋に育まれたアートアクアリウムを進化させて行くとともに、また日本橋に戻って来たいと思っています。
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多くの思い出をありがとう、アートアクアリウム。日本橋にまた戻ってくることを楽しみにしています。
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アートアクアリウム日本橋
日 程:2021年9月26日 閉館
アートアクアリウム公式Instagram:https://www.instagram.com/artaquarium_official/
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