水天宮駅徒歩1分!! 創業360年ヤマサ醤油の「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」で絶品アートとスイーツを気軽に楽しもう!

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皆さんは、水天宮駅近に、世界的な銅版画の巨匠である浜口陽三さんの美術館があるのをご存知でしょうか?

しかも、カフェが併設しており絶品アイスが味わえると聞き、早速伺ってきました。

 

水天宮駅ロイヤルパークホテル出口から徒歩1分の場所に「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」があります

 

ヤマサ醤油の倉庫をリノベーションした館内は、照明をしぼり、作品が浮かび上がるような落ち着いた空間

 

浜口陽三さんはヤマサ醤油株式会社の先々代の社長、濱口儀兵衛の三男。1953年以降パリに定住し、カラーメゾチントという銅版画技法を独自の解釈から開拓。以来、世界を代表する銅版画作家の一人として広く知られている

 

銅版画メゾチントに使う道具類。当時の日本には銅版に無数の傷をつけるための道具がなく、定規にカッターをあてて代用したことも

 

メゾチントの工程。当時廃れていたモノクロームの濃淡で表現する技法を、カラーで表現する独自の世界を開拓したのが浜口陽三氏。開拓に至ったキッカケは「この表現をするためにはどうしたらよいか」という思考が出発点とのこと

 

浜口陽三メゾチント作品「魚とレモン」。身近にあるものを題材に、彫り具合、色の乗せ方、刷り具合など微妙な調整が腕の見せ所。モノクロームの濃淡により、繊細で奥深い浜口陽三の世界観を表現

 

カラーメゾチント作品「西瓜(スイカ)」。漆黒の中に浮かぶ赤い西瓜が幻想的

 

企画展としてコラボレーションしているブルーノマトン作品「夕暮れのアトリエ」。ブルーノ氏は「銅版画のプロセス自体が芸術」として銅版画に魅了されたようです

 

同じくブルーノ氏の「隠された音叉」シリーズでは、一つ一つの空間の余韻を見つけ、残存している共鳴の気配を感じるのも醍醐味

 

シンプルな線の「無題」シリーズは、イメージを超える新しい次元を求めて思索した時期の作品。物静かで繊細な線や曲線の連なりは、じっと見ているうちに無言の対話へ

 

無題の絵を見て、どんなタイトルが相応しいかを考えることは、想像力が掻き立てられます

 

詩人の谷川俊太郎氏と大岡亜紀氏が、ブルーノ氏の作品を見て浮かんだ言葉の断片たち

 

来館者自身が詩人になり、自由にコトバを紡いで書いて飾れるコーナーも

 

そして、最後に特筆したいのが、併設の「Café Musée H (カフェ・ミュゼ・アッシュ)」。名物マーブル醤油アイス「SOY SAUCE ICE CREAM」は、ヤマサ醤油株式会社の黒蜜風醤油を使用し、風味豊かで、まろやかな口あたり。醤油の旨みとバニラの甘味が相まって、他では味わえない幸せな美味しさ

 

最後に

「タイトルがない絵のタイトルを考える」というのはなんだかとても新鮮な気持ちで、なんでも答えを求めがちな現代において、とても大切なことを思い出させてくれた気がしました。

水天宮駅前すぐにある好立地で、絶品アートとスイーツを気軽に楽しめ、普通に歩いていては気づかない隠れ家的なこの施設。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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ミュゼ浜口陽三•ヤマサコレクション

https://www.yamasa.com/musee/

営業時間

火~金 11:00 -17:00

土・日・祝日 10:00-17:00

※入館は閉館の30分前まで   

休館日    毎週月曜日(祝日の場合は翌日)年末年始、夏期、展示替え及び特別整理期間

(新春企画展は5月8日まで会期延長)

※カフェのみ利用も可。

美術館入館の方はドリンク150円引き

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